部屋探しをしていると、ネットの写真や間取り図だけではどうしても分からない部分があります。
「実際に住んでみたら思っていたのと違った」という声は、現場でも本当によく聞きます。
今回は、不動産の現場で実際に見てきた経験から、写真や間取りだけでは分からない「良い物件」の見分け方を紹介します。
写真だけでは分からない「日当たり・音・匂い」の見極め方
物件写真は、晴れた日の一番良い時間帯に撮影されていることがほとんどです。
実際の日当たりを確認するには、写真の情報だけでなく次の点をチェックするのがおすすめです。
- 方角だけでなく、周辺の建物の高さも確認する:南向きでも、目の前に高い建物があれば日当たりは期待できません。地図アプリの航空写真で周辺の建物を確認しておくと安心です
- 内見の時間帯を変えてもらう:可能であれば、朝・昼・夕方など複数の時間帯に内見をお願いすると、日当たりや音の状況がより正確に分かります
- 窓を開けて外の音を確認する:内見時は静かにしていることが多いですが、幹線道路沿いや線路近くの物件は、窓を開けて確認するのが確実です
- 共用部の匂いを確認する:エントランスや廊下の匂いは、建物の管理状態や、生活音・生活臭の伝わりやすさを判断する手がかりになります
管理会社の対応で分かる物件の質
物件そのものだけでなく、管理会社の対応も住み心地に直結する要素です。
- 共用部の清掃状態:ゴミ置き場や自転車置き場が整頓されているかは、管理会社がきちんと巡回し ているかの分かりやすいサインです
- 集合ポストの状態:チラシや郵便物が溢れたまま放置されているポストが多い物件は、空室率が高い、または住民の入れ替わりが激しい可能性があります。逆にポストがきれいに管理されている物件は、住民の質・管理状態ともに安定していることが多いです
- 駐輪場・駐車場に停まっている車種:停まっている車の年式や車種の傾向は、その物件の住民層をなんとなく反映します。極端に治安が気になる場合は、参考程度にチェックしておいて損はありません
- 掲示物の内容:管理会社からの掲示物が「注意喚起」ばかりの物件は、住民トラブルが起きやすい可能性があります
- 問い合わせへのレスポンス:内見前の問い合わせ対応が遅い・雑な管理会社は、入居後のトラブル対応も同様の傾向があることが多いです
周辺環境で現場が実際にチェックしているポイント
内見のときに現場の人間が自然と見ているポイントもあります。
- 周辺のコンビニ・スーパーの営業時間:昼間の内見だけでは気づきにくいですが、夜間の生活動線に直結します
- 街灯の数:特に女性の一人暮らしの場合、駅から物件までの間の街灯の少なさは重要な判断材料になります
- ゴミ収集所の位置と管理状態:物件の敷地内か、共同のゴミ捨て場かで、ルール違反のゴミが放置されていないかも確認しておくと安心です
- 近隣の病院・消防署の有無:近くに病院や消防署があると、救急車・消防車のサイレン音が生活音として気になることがあります。地図アプリで事前に確認しておくと、内見時に「音」の面でも納得感を持って判断できます
内見時に営業マンに聞くべき質問リスト
内見の際、遠慮せずに聞いておいた方がいい質問をまとめました。
- 「このエリアで、退去理由に多いものは何ですか?」
- 「過去にこの物件で、水漏れや騒音トラブルはありましたか?」
- 「管理会社とオーナーの連絡はスムーズですか?」
- 「近隣に工事の予定や、今後変わる予定の施設はありますか?」
これらの質問に対して、明確に答えられない、または曖昧にはぐらかされる場合は、少し注意して検討した方がいいかもしれません。
ただし一点補足すると、そもそも「仲介する不動産会社」と「物件を管理する会社」は、別の会社であることがほとんどです。
これは業界では当たり前の前提ですが、実際にお客さんと話していると、この2つが別会社だと知らない方が意外と多い印象があります。
「同じ不動産会社が全部やっている」と思っている方も多く、だからこそ「管理会社の対応はどうですか?」と聞かれても、営業マン自身がその管理会社の内部事情まで詳しく知らない、というケースが珍しくありません。同様に、「退去理由」や「過去のトラブル」についても、仲介会社が管理まで行っていない物件の場合、そもそも情報として入ってきていないことが多いです。
この場合は、答えが曖昧だからといって一概に「怪しい物件」と判断するのではなく、「分からないことは分からないと正直に言っているか」という誠実さの方を見るとよい判断材料になります。
まとめ
物件選びは、写真や間取り図だけで判断せず、日当たり・音・匂い・管理会社の対応・周辺環境まで含めて総合的に見ることが大切です。内見のときに気になることは遠慮せず質問して、納得のいく判断材料を集めることをおすすめします。


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